Tuesday, December 13, 2011

利き手と発達障害の関係

最近、利き手に関する非常に興味深い新聞記事が掲載された(Globe紙12月8日付)。
左手、あるいは両手を利き手とする人と精神疾患、発達障害に関連性がみられるという。


左手を利き手とするのは人口の10%程度、また、両手を利き手とするのは1%とされている。

利き手が決まる原因についてははっきりした科学的根拠がないが、これまでの研究によれば、母親が高齢出産、妊娠時に強度のストレスを感じていた場合、出世時の子どもが低体重だった場合に、左手が利き手になる可能性が高いという。


平均すると、利き手の違いによるIQの違いはほとんどない。一般的に、左手は芸術などのセンスに恵まれ、創造的であるとされる一方で、平均収入で見ると左手を利き手とする人口は右手に比べて約10%低いというデータがある。


先に書いたように、人口の10%が左手を利き手としているが、スキゾフレニア(精神分裂病)人口のうち20%が左手を利き手としているというのは割合としては高い。スキゾフレニアのほか、ADHD(多動性障害)やディスレクシア(失読症)、ムード・ディスオーダーなどの発達障害と左手利き手人口の関連性が指摘されている。


この記事を読む前日、4歳になるエリックが絵を描いているのを見ながら、エリックの利き手が右手になっていること、それは強制もされず自然にそうなったという事実に気づいて不思議に思ったのだった。スプーンを使い始めたころは、両手どちらとも使っていた。それが何時の間にか自然に右手になった。利き手に関してはどちらかというと生前説が優勢のようであるが、胎児のときの状況が影響しているというのは初めて知った。


また、以前は左手使いはビシビシと直されていたものだった。夫の叔父も左利きで、学校では左手で書くとものさしで叩かれて矯正されていたと言う。しかし、左利きを直せば精神疾患や発達障害の可能性が減少するのか、それとも生まれつきなら矯正は役に立たないということなのだろうか。うーむ、よくわかりませんな・・・。

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