毎日、電車に乗って通勤しているのだが、昨日、スーツを着たサラリーマン風情の男性が向かいに座り、すぐさまマンガ本を読み始めたのを見て、「おお、10年前に比べると電車のなかでマンガを読んでいる人の数が圧倒的に少なくなったわね」と感じた。以前は、こうした「大の大人」がマンガを読んでいる風景は何も珍しいことではなかったのだが、今回、日本に来てみるとあまり見ない(路線によって違うのだろうか?)
しかし、同時に文庫本や単行本を読んでいる人が少なくなってもいる、というのも観察済み。
では、大部分は何をしているか。スマートフォン(日本ではスマホと呼ばれる)に見入っているのだ。たくさんの人が静かにそれぞれのスマートフォンに見入っている光景、私はあれに最初はちょっと驚いたが、今はかなり慣れた。とにかく電車のなかで携帯電話をする人がいないのはいいことだと思う(日本に帰国してすぐのころ、夫も私も電車のなかで携帯を使っていたのだが、すぐに係員が飛んできて注意された)。
公共の場で他人に迷惑になることをしない、という原則に則っているので、これが「公共マナー」として根付く日本の文化というのは案外とすんなり理解できるのだけれど、一方では週末の早朝に聞こえる古紙回収車の大きな音楽とAnnoyingな放送が許されている事実にはどうも首をかしげてしまうなあ・・・。
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