個人的には、ミルク濃厚、ハイ・クオリティのバニラフレーバー好みの私からすると、北米人は概して何かごたごたっと入っているアイスクリームがお気に召すと見える。
チョコレートチップは去ることながら、ナッツやキャラメル、チョコレートバーク、マシュマロ、Cookie Dough(これ、夫の好きな味なのだけれど、私、これには今も違和感を覚える。Doughでしょ? Dough!)が入ったアイスクリームは、子どもから大人まで大好きなフレーバー。
そして、この傾向をさらにパワーアップさせているのが、President’s Choice (Loblawsブランド)の”Loads of…”ラインではなかろうか。
北米スーパーマーケットのなかでも新商品開発にとりわけ力を入れているLoblawsだが、この商品ラインに私はいささか面食らってしまった。というのも、本来甘いアイスクリームだけでは飽き足らないとでも言うかのように、さらなる甘さを追求し、北米人の大好きなスイーツをごろごろっと入れている点が売り物なのだものね。
例をあげると、PC Loads of Mocha Almond Fudge Ice Cream、PC Loads of Pecan Butter Tart Ice Cream、Loads of Cookie ‘N’ Crème Ice Creamなど、ファッジやバター・タルト、ブラウニー、クッキー&クリームをはじめとする北米の代表的スイーツがアイスクリームの脇役どころか半分主役として活躍している。
こうして見ると、毎年、ホリデー・シーズン限定で登場するPCのキャンディ・ケイン・アイスクリーム(その名もPC Candy Cane Chocolate Fudge Crackle Ice Cream)が開発された理由もほぼ察しがつく。バニラアイスに、クリスマスに関連する北米的食文化(ペパーミント味のキャンディ・ケインの小さな粒、パキパキのチョコレート、緑と赤鮮やかなソース)を見事、織り込んで、見た目にもクリスマス気分を盛り上げている。
個人的には喜んで食べようと思わないが、実際に私の周りにはキャンディ・ケイン・アイスクリームの発売を今か今かと待っている友人がいたりする(ほぼカナダ人、ペルジアン1名)。毎年この時期、たがが外れたように甘いものに突っ走る消費社会を前に、ちょっぴり唖然とさせられている私だけれど、その友人たちと一緒にアイスクリームを愉しむホリデーを心待ちにしている。
No comments:
Post a Comment
コメント大歓迎です!