Globeの記事はこちら
http://www.theglobeandmail.com/life/health/obesity-linked-to-more-girls-hitting-puberty-as-young-as-7-study-shows/article1667505/
Pubertyというのは、小児期から成人期の間の思春期ということだが、この時期は、体の特徴としては第二次性徴(胸のふくらみなど)が出てくるころ。北米で、女の子の思春期が早まっている、という話はよく耳にしてきたが、この記事によれば、7歳、8歳ですでにそうした第二次性徴が見られるという。
Pediatrics誌に掲載された論文によると、6~8歳までの1239人の女子を対象とした調査では、胸がふくらみ始める女の子の割合は7歳で15%、8歳になると27%と飛躍する。1997年の調査(Marcia Herman-Giddens他による)では、白人で5%、黒人で15.4%の割合で、7歳時に思春期を迎えるという結果が出ていたが、今回は白人15%、黒人23%、ヒスパニック15%と伸びている。ただし、思春期が早まったからといって、生理が開始する時期も早まるわけではなくて、生理開始時期は前回の調査とほぼ同じで12~13歳とのこと。
最も気になる点は、肥満と思春期のはじまりの相関性。脂肪とホルモンのあいだに関係があることから、肥満の女子はそうでない女子に比べると思春期のはじまりが早くなる傾向があるという。
この調査の対象はアメリカ人だが、人種別に分類されているなかにアジア系は入っていないのはどうしてなのだろうか。思春期は成人期に移行するための必要な時期であるが、自意識や性に対する意識が7,8歳から目覚めてくるとかなり厄介なのではないだろうか。何も気にせず走り回っている時期は、できれば長い方がいいのではないか。肥満だけが問題なのか。肥満の子が食べている加工食品やファーストフードのなかに、ホルモンに刺激を与える化学物質が入ってはいないのか。肥満の子どもが増えている北米では、この研究結果は重く捉えられるべきだと思う。
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