Thursday, July 15, 2010

Foreign Students in Canadian homes more likely to abuse alcohol, use drugs

という見出しの記事が載っていた。(The Globe and Mail, July 14, 2010)
http://www.theglobeandmail.com/news/national/british-columbia/perils-await-foreign-students-in-canadian-homes-study-shows/article1638282/
ざっと概略すると、カナダに語学留学している海外学生のうち、ホームステイ学生の多くがアルコールやドラッグなどの危険な産業へと入り込む可能性が高いという。

たとえば、バンクーバーなどブリティッシュ・コロンビア州では、カナダ生まれのアジア系学生に比べると、ホームステイの学生は3倍もコカイン経験、飲酒にのめりこみやすく、性的にもよりアクティブ、学校も休みがちであるという。約4分の1の女性学生が性的虐待を受けたと報告しており、これはカナダ学生の9パーセントに比べると驚くほど高い比率。この研究報告は、The University of British Colombia School of NursingのDr. Sabrina Wongによるもの。 

Globeの記事では、こうしたホームステイ産業がBC州だけでも年に60Millionをもたらす巨大産業であること、ホームステイ家庭の選別に関しては政府が定めたスタンダードはなく、各語学学校に任されていること、なかには悪質なホームステイ家庭があること、政府側では一定の基準を設ける予定は今のところないと結んでいた。
こうした実態はカナダの主流社会には表面化していないものの、たとえば各アジアのエスニック・コミュニティで社会福祉方面で活動しているグループや個人であれば、具体的な例を案外と見聞きしていると思われる。トロントのJSS(Japanese Social Service)にもこの手の相談は数多く舞い込んでいると私も聞いたことがある。そして、こうした傾向を受けて、彼らも日本人学生やワーキングホリデーの若者たちに、ドラッグやセックスの危険性を教えるプログラムを提供していた(今はどうか知らないけれど)。

私も実に、高校生のときにカリフォルニアのある家庭にホームステイをした経験があるが、そのときの経験はプラス以外の何ものでもなく、面倒を見てくれた年配のオーリーは私が帰国してからもカリフォルニアの大学へ来るように何度も誘ってくれていた。しかし、多くのホームステイは語学学校で斡旋がされており、語学学校の質が悪ければ、ホームステイ先の質も保証されない、というのが私の実感。トロントでも、ホームステイ家庭の子どもを虐待しているとでっちあげの証言をされて挙句の果てに警察沙汰になったとか、シャワー室でビデオの隠し撮りをされていたとか、信じられないような話も耳にしたことがある。

日本にいればある一定の基準で人を判断できるが、海外ではそうした判断基準があやふやになる可能性は私もよく知っている。日本からやってくる学生・ワーキングホリデーの若者たちにドラッグの危険性や啓蒙活動などの自己防御手段を与えることは、トロントの日系社会の責任でなされなくてはならないことなのだろうか。私の意見では、日本のワーキングホリデー協会、日本政府が彼らを送り出す前に何か手段を講じるべきだと思う。

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