Friday, September 9, 2011

日本では当然? 年齢差別

日本政府や日本の大学が外国人に提供している奨学金を調べていた夫は、かなり失望していた。多くの奨学金や留学プログラムは、対象が「30歳以下の若手研究者」ということになっているという。


日本ではかなり当然とされている差別に、年齢差別がある。求職案内には、平気で「40歳以下」とか「30歳以下」とはっきりと書かれている。たしか、教職試験を受けられる上限年齢も42歳までだったと記憶している。

一方、カナダでは求職情報として年齢や性別、国籍、文化的バックグラウンド、母国語、障害、犯罪歴などを特定することは法律で禁じられている。また、退職年齢を定めていた今までの法律を改正して、今では好きなときに仕事を退職できるようになっている。なので、この国に10年以上暮らすと、日本で市販されている履歴書が大問題であると思われてくる。


ただし、日本は今までにない労働者人口減少に直面している。きっと、私が日本を出た12年前と比べると、年齢差別は和らいでいるのだとは思うが、引き続き残っている部分も多いだろうと察する。このまま、このような制限を今後も続けていて問題がないとは思われない。日本のことだから、移民を受け入れるか、年齢制限をなくすか、といえば後者を選ぶに決まっているんだろうけれど…。

4 comments:

  1. こんにちは!まさに年齢差別にさらされまくりの41歳の派遣社員です。
    私も、少子化で労働人口が減ってるんだから…と思っていましたが、人口が減ると結局市場自体も小さくなりますので、まさに負のスパイラルです。
    景気自体悪いので、年齢差別はひどくなる一方…というのが実感です。
    私が現在派遣に甘んじているのも、正社員転職ができなかったからです。せめて会ってくれればとも思うのですが、そもそもお書きになられているように応募できる案件が少ない上に、書類でおとされているのが現状です。
    企業側の求人募集の人材条件をみても、経験豊富な二十代なんて、非現実・非論理的な事ばかり書かれてあり、そんな矛盾したのがいるわけないやろっ!と、ツッコミいれまくりです。
    悲惨としかいいようがない現実です。これで自殺するなと言うほうが無理と言うものです…

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  2. 途中で送ってしまいました!
    そんな訳で、おそらく人が足りなくなったら、中高年を活かすより、移民を取ると私などは思います…。
    ただし、そのころでもまだ日本がそれだけ他の国にとって出稼ぎ先として魅力があればの話ですが。正直、それももう怪しいと思っていますが…先進国の中でもこんなに英語が出来ない上に、未だ激しい女性差別や年齢差別がある国なんて、グローバルビジネスは所詮無理という気もするので、アメリカの53番目の州になる日も近いかと。(あーあ…)

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  3. コメント、というより情報、ありがとうございます!そうですか、年齢差別はひどくなる一方ですか・・・、日本の状況が把握できてない私には興味深い情報です。ただし、現実には若い人たちも就職が難しいのではないでしょうか? どうなのでしょう。

    今、カナダで足りていないのは、医師や看護婦、介護士などの医療専門家(とくに医師不足は深刻です)、それと水道管工事をするプラマーや電気技師などの職業の人です。今後も就職に有利なのは、医療や福祉関係、教育などだとされています。若い人たちは、こういう労働市場の現状を見ながら進む方向を決めるべきでしょうね。


    ちなみに、私も同じ41歳です。私たちが大学時代はあふれるほど仕事があって、引く手あまたでしたよね。企業訪問しただけで図書券やテレフォンカード(もうないんでしょうね)がもらえた時代が嘘みたいですね・・・。

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  4. 後者を選ぶに決まっているという考えは甘いかと…。
    普通に中韓からの移民を受け入れてますから。
    日本社会は給料の高い中年の日本人を雇うより、若くて従順な外国人を雇う事を選んだのですよ。

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