Tuesday, September 13, 2011

再び「スポンジボブ」について

Guardian紙でスポンジボブについて読んで、さっそくブログへポスティングしたが、今朝、同じトピックについて、CBCラジオでクイーンズ大学の心理学者のコメントを聞いた。また、今日付けのToronto Star紙でも同トピックについて記事が掲載されていたので、それを踏まえて、昨日のポスティングに少し補足しておきたい。
Queen’s の心理学者が言うには、4歳というのは子どもの脳の発達にとって非常に過渡的な段階にあり、3歳と5歳の脳では発達的に大きな差異があるらしい。脳の発達に関する研究では、脳の80%が3,4歳時に、10歳までには90%が完成するとされている。10歳以上の子どもや大人にスポンジボブを見せても問題はないが、小さな子どもに見せると短期的に問題がある、つまりその後にタスク(やるべき事)を与えても集中してできないので、こうした番組を見せる時間帯に注意すべきである(その後、宿題をさせる、とか、問題解決をさせるとか、そうした集中力を使うタスクをさせる前は避けたほうがよい、ということ)。

しかし、私はこの心理学者のコメントを聞いてどうも納得いかなかった。彼は「短期的な問題」を取り上げているだけであるが、私たち親は「子どもの脳の発達における長期的影響」をもっと懸念しているのではないか。3,4歳で脳の発達の80%が完成するということは、この時期に脳のなかにいろんなコネクション(回路)が素早いスピードでできているということであり、その回路は一生を通じて残っていくものである。その意味は非常に深いと思うし、そうした視点から今回の研究結果に対する意味を語って欲しかったと思う。

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